「幼稚園で習ったでしょって(学校の)先生に言われるけど、果乃は習ってないけどな~って思ってたんだよ。」
何度かこんな発言が聞かれた1年生も終わり、現在2年生の果乃。
“幼稚園で習っているはずのこと”の内容を聞いてみると、「ハサミの使い方」や「ご飯の食べ方」とのこと。「ご飯の食べ方」の時、我が家ではこんな会話がありました。
果乃「今日○○くんがお行儀悪くご飯食べてて、先生が『幼稚園で食べ方習ったでしょ』って言ったけど、果乃は習ってないなぁって思ったんだよ。」
母「ぴっぴは楽しく食べることを大切にしてるから、いろいろ細かく言わないよね。」
(少し間があって)
果乃「ぴっぴは(子どもたちの)幸せを願ってるよ。」
母「!!」
ぽろぴっぴに行くことになんとなく気が進まない果乃が、ぴっぴのことをこんな風に理解しているのかと、正直驚きました。
ぴっぴ時代も「ぴっぴ大好き!」なんて一言も言ったことがない彼女は、「行かなきゃいけないわけではない」ぽろに行くのは、気持ち的に一苦労。。。 「行きたくない!」と泣き叫んだ時もあった昨年でした。そんな気持ちも解消しないまま今年度が始まり、「月2回に戻ったし、そのうち慣れて楽しくなるよね。」と、お気軽な母の考えとは違い、半年が過ぎても「なんとなく気が進まない」気持ちは解消されていないようです。そこで、最近は「母もランチ隊に行く」ということが条件で、すんなりぽろに行くようになりました。
ランチ隊に入ってみると、野外でのんびりおしゃべりしながら料理をする楽しさがあり、一日中飽きもしないで遊び続ける子どもたちを観察する楽しさがあり、いつもはゆっくり話をしたことがない大人や子どもと関わる楽しさがあり、、、なかなかいいものだなぁと思っています。
今までは、「ぽろは楽しいに違いない。楽しいはずだ。だから、行って来い。」という気持ちで娘を送り出していましたが、今は自分が体験的に「ぽろっていい空間だな。」と思って一緒に来ている。“ぽろに行きたくない事件”をきっかけに、きちんと娘と向き合う時間が持てたように感じています。
ぽろに安心できる居場所があり、生き生きと活動し、やりたいことを思う存分やっている子たちを見ると、なんだかうらやましい気持ちもあり、我が子も早くそうなって欲しいと願ってしまうけれど、ゆっくりゆっくり行きつ戻りつ、自分が本当にどうしたいのかを決められる時まで見守るしかないのだろうなと、今自分に言い聞かせながらこの原稿を書いています。
「子どもたちの幸せを願っている(ぽろ)ぴっぴ」にいられることを、我が子が心地良いと感じる時が、いつか来るだろう。来るのかなぁ。来てほしい。いや、来なくても受けとめなければ。
